2016イラン その5 テヘラン潜入編
両替をしたあとは空港のSIMカード販売店でプリペイドSIMを入手します。
イラン国内はLTEもサービスが始まったらしく通信環境は悪くないようです。リサーチしたら7日間限定のプリペイドSIMというのがあるようなので販売店のお兄ちゃんに尋ねたところ、英語があまり通じない様子。
単語の連呼でなんとか通じ、紙に25000と書いてよこしたので、おそるおそる25000リアルを差し出したら正解だったようです。
25000リアル(日本円で90円程)とは随分安いなと思ったんですが、安いなりの理由があって、そのせいで後日面倒なことになります。
これでテヘラン市内へ移動する前の準備はすべて終わりやっと移動です。長かった、文字数的にも。
イマーム・ホメイニ空港からテヘラン市内への移動手段はタクシーを利用するしかありません。
今回はエアポートタクシー(700000リアル)を使いましたが、白タクを使えばもっと安いのかな・・・?初めての国の初めての入国直後に冒険するつもりは無いので、ここは粛々とお金で安心を買います(安全を買えるというわけでは無い)。
午後12時丁度くらいに到着して、タクシーに乗るまで結局2時間くらいかかりました。観光客の多いバカンス時期はビザの取得に更に時間がかかりそうなので、3,4時間くらい覚悟しておいた方がいいかもしれません。
カラカラに乾燥した空気と排気ガスと砂埃に急速に喉がやられるのを感じながら40分程度タクシーに揺られホテルへ。
イランは入国するまでが一番面倒そうだと踏んでいたので一気に緊張が緩み、寝不足も相まってかなり意識が散漫な状態でチェックイン。これがまた後々面倒の元になります。
ホテルのレストランで遅い昼食を取り、少し部屋で仮眠するつもりが4時間くらい寝てしまいました。外はもう薄暗くなっています。
そして夕闇のテヘランへ。
ホテルの前
ホテルを出たのが夜の7時くらいだったと思います、写真のとおりまだ明るくて、太陽が完全に落ちるのは8時くらいでした。
イラン高原の北西に位置するテヘランは、標高1200m、緯度は東京都ほぼ同じ、ステップ気候に属しています。この季節は最低気温16度前後、最高気温30度そこそこくらいで大変に過ごしやすい。面積は約690平方kmで、東京23区より少し広いくらいです。行政区も22区に別れていて、これも東京23区とイメージが近い。
エンゲラーブ通り
テヘラン中央を東西に走るエンゲラーブ通りは交通の要で、朝夕は激しく渋滞していた
エンゲラーブ通りには洒落た書店が固まって並んでいた。路上に本を並べた露店も多い
公園で夕涼みをする人たち、スマホ率高し。イランでは公園や庭園で休日を楽しむ人たちがとても多い
エンゲラーブ通りを東へ3kmくらい歩いたら、お腹がすいてきたので遅い夕飯にします。イランではどうも地下に入っているレストランが多いようで、ペルシア語が読めない身としてはパッと見でレストランがどこにあるのかわかりません。
パッと見でわかりやすかったレストランの入り口
レストラン内部はタイル張りの公衆浴場風内装。おじいちゃん店員さんはチャイ(紅茶)をいれる係らしかった。
これはアーブグーシュトだったかな・・・羊の煮込みです。山盛りのライスがふわっと炊けていてとてもおいしかった!イランの主食は米とナンですが、どっちも出てくることが多かったです。一緒に写り込んでいるビールはノンアルコールで酸味が強くあまり美味しくなかった。
イランはイスラムの国なので当然アルコールは市販されていません。が、ノンアルコールビールがやたらとある。レストランで飲み物を頼むと大抵ビール?コーラ?と聞かれ、水をくれと言うとえっ?って顔で見られる。ノンアルコールビールってビールの代替品なわけで、これは普段本物のビールを飲んでない人には無用な飲み物なわけで、つまりイラン人は隠れて結構お酒を飲んでいるようです。ものの本によると密造ジンとかあるそう。オマル・ハイヤームなんて歴史的アル中詩人を輩出しているお国柄なのに酒を飲まないわけがないですね。
お腹がいっぱいになったので帰りはBRTを使ってホテルへ帰って就寝。
その6へつづく